症例1
・89歳女性
・要介護度5
・多発性脳梗塞、アルコール性認知症
●リハビリ内容
1. 胃ろうから経口摂取へ。看護・介護間での相互協力により摂食状態改善。
2. 理学療法士が歩行状態を評価、自立した安定歩行を目指す。
●経過
入所当時ご本人の積極的な言動がなく言葉も少ない状態。ご家族の「元気になって欲しい」とのご希望。まずは摂食状態の改善を看護、介護の相互協力で行った結果、安定した経口摂取が出来るようになる。歩行動作については理学療法士の指導により「リズム歩行の実施」「方向転換の練習」を実施。移動の際などは介護士が付き添い数を数えながら歩く練習を行いました。
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1状態の傾き確認
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2左への傾きを修正
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3歩行動作の修正
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4歩行動作の修正
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5歩行訓練
●結果
現在施設内に於いてはほぼ自立した日常生活を送ることが出来るようになり、入院していた病院へ外来受診した際も驚異の回復に病院スタッフが驚いていました。
症例2
・75歳男性
・要介護度5
・パーキンソン病・脳梗塞右麻痺
●リハビリ内容
1. 寝たきりからの脱却・自立した安定歩行。
2. 嚥下訓練。自力でのお食事を目指す。
週3回の訪問介護により食事介助、歩行介助を行い、生活リハビリとしても毎日行う。
立ち上がり、歩行状態、麻痺状態の評価により独歩を目指す。
●経過
急性脳梗塞にて約2か月間の入院生活後、入所される。退院後数日間寝たきりになりその後起き上がり等の行動が見られ始めた。ご家族の強い意向もあり「寝たきりからの脱却」を目指したリハビリを開始。昼・夕食前にスタッフが支えながら「立位保持」を実施。安定したところで「歩行訓練」を行った。麻痺側からの介助で訓練を実施しました。
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1立ち上がりのリハビリ
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2立位保持のリハビリ
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3手引き歩行
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4麻痺側からの歩行介助
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5独歩へ
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1全介助
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2自分から取ろうとされる
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3介助にてコップで摂取
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4介助なしで摂取
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5手でおにぎりを召し上がる
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6スプーンで召し上がる
●結果
寝たきりからの脱却に成功。10週間で独歩可能まで回復。食事全介助から自力での経口摂取成功。現在も歩行訓練を継続し、独歩での延長および日常生活動作の向上を目指している。